親孝行とは

今日は、私が社会人になってたぶん5~6年経った頃の母の言葉について書きたいと思います。

 

当時私が勤めていた会社には、生命保険会社の営業の人が昼休みに時々来て、みんなのデスクにパンフレットを置いて行ったり保険加入者の手続きをしたりしていて、定期的に来社されるので私も顔見知りになりまして、そんなある日のことでした。

営業の人がちょっと具合が悪そう?で、私の近くにいた上司のおじさんもその異変に気付いて「具合悪いの?」と聞くと

「いえ、元気は元気なんですけどね・・・先ほど会社の方から連絡が入りまして。」

そう言って、事情を話してくれました。

自分が担当していたお客様が23歳の若さで心臓発作で突然亡くなられ、その方の保険の手続きをこれから会社に戻ってすることになったとこのことでした。

営業の人にしてみれば、自分の息子ほどの若い方が大学を卒業して社会人になって、入社してスグに自分が担当して生命保険に加入され、ほんの3ヶ月月ほどで亡くなられてしまったことに

「まだ若いのにね・・・人生これからの人だったのにね・・・」

とショックを受けていたのでした。

 

そして私も、私より若い方の死がショックでその日一日ずっとそのことが頭から離れなくて、普段は自己防衛のために自分からはあまり親に話しかけないでいた私でしたが、帰宅してから思わず台所にいた母に話しかけて営業の人から聞いた話をしてしまいました。

若いのに可愛そうだよね、残念だっただろうね、そーゆー話をしたいと思ってしまったのです。

だけど、話を聞いた母の言葉は

 「 あらぁ~親孝行じゃないの。 」

私は母の言葉の意味が分からず

「 えっ・・・? なに・・・言ってるの? 」

すると母は私を見ながらニヤリと笑顔を浮かべ

「 だって、親に3000万残してあげたんでしょ?偉いじゃないの。 」

まさかの母の言葉に、私は凍り付きました。

それに当時の私は、それはつまり未だに生きて親にお金も残していない私は親孝行ではないと言われているように感じて傷つきましたし、母にこの話をしたことを後悔し、自分の親だけど心底失望した瞬間でありました。

 

ただですね、今の私が母は毒親であると言う観点から考察してみると、あの時の母は亡くなられた方やそのご両親がどうこうではなくて、ただ単に、私をいかに傷つけ私にいかにダメージを与えられるかと瞬時に察知して発したのがあの言葉、あのニヤリとした笑顔だったのではないかと思われます。

子供の体ではなく心を攻撃し弱らせて従わせてマウントを取る、それが毒親の特徴なので、当時の母は、いかに私を苦しめ傷つけ困らせるかと言う事に心血を注いていた時期だったからです。

でもまぁ、私を攻撃したい一心で言った言葉だったとしても、あり得ないですけどね。

 

毒親は、子供がどうされたり何を言われたりしたら傷つくかと言うことを、憎らしいほど瞬時に的確に見抜いて攻撃してくるのです。

この能力は本当に凄いのです。

私の様に親となるべく関わらないように暮らしたとしても、同じ家で暮らしている限りは日々しつこく粘着して攻撃の手を緩めることはありませんでした。

なので一番の毒親対策としては、実質的に攻撃できないよう親の元から離れて距離を取ることだと思うのです。

いつでも行き来出来てしまう距離ではなく、簡単には自分の所に来れないほどの距離で離れることを、お勧めしたいと思います。

逃げてぇ~!