犬の心臓病について

愛犬さくらが虹の橋を渡ってから1ヶ月ちょっと経ちました。

一緒にいた時間にはもう戻れないんだなと思うと、なんだかもう、お別れしたのがだいぶ昔のことのように感じてしまいます。

家族としては、寂しかったり、懐かしくなったり、色んな思いが浮かんでは消えてを繰り返していますが、それでも少しずつさくらのいない生活リズムにも慣れつつあって落ち着いてきたので、今日は、さくらの闘病生活のことを踏まえて犬の心臓病について書きたいと思います。

我が家のさくらの闘病生活はほんの一例でしかありませんが、愛犬が心臓病と診断を受けた直後はこれから何をどうして行けばいいか分からなくて不安なこともあるでしょうから、そんなワンコや飼い主さんの参考になってくれたら幸いです。

 

さくらが心臓病だと分かったのは2016年8月、およそ2年弱前のことでした。

毎年春にフィラリアの薬をスタートさせるタイミングで血液検査など健康診断を受けていて、その年も春の健康診断はちゃんと受けてはいたんだけど、心臓病は血液検査では(エコーや心電図でないと)分からないので気付いてあげることが出来なくて、気付いた時には既に初期の段階ではないと言われ、症状を4段階に分けるとしたら(1が初期症状)既に2~3の間位の段階くらいになっていて心臓も肥大していました。

私がさくらの異変に気付いたのは、咳でした。

フードやおやつをガツガツ食べて咳き込んだワケではなく、ケホケホと時々だけどコンスタントに咳が1日続いたので、動物病院へ連れて行ったのです。

 

ちなみに、さくらが心臓病だと診断を受けたのはいつもお世話になっていた家の近所の動物病院でしたが、心臓病が進行してからは(最後の1年間くらい)、近所の動物病院の紹介で世田谷にある心臓病専門の動物病院でも診察してもらい、2つの動物病院で連携して協力してもらって治療を続けました。

理由は、近所の動物病院は人間の病院で言うところの町医者的存在なので、病状が進行してきて専門的な診察や薬などが必要になり専門病院でないと手に負えなくなってきたから、って感じですね。(専門的な治療が必要な場合、さくらがお世話になったような病状ごとの専門病院もありますし、大学病院や、総合病院など、人間と同じように色んな選択肢がありました。)

でも、専門病院は我が家からは遠かったので何かあった時にスグには連れて行けないことと、専門病院はその名の通り心臓病だけの病院なのでその他の診察や治療やケアなど(他の病気の対応や、狂犬病やワクチン注射や、フィラリアの薬など)は出来ないので、2つの動物病院で連携してもらっていたと言うワケです。

 

心臓病になると完治させるためには手術しかなくて(ちなみに心臓病専門病院では手術費は200万と聞きました)、犬が高齢で体力的に手術に耐えられなかったりとか、ご家庭の方針など、手術をしない場合は飲み薬など対処療法を続けて最後まで上手く付き合っていくしかありません。

でも、初期で心臓病を発見できれば薬で症状の進行を早めに抑えられて、寿命まで生きることが出来るかもしれないのでね、やはり定期的な健康診断で血液検査などだけではなくエコーや心電図なども受けさせてあげることが大切なんだと今になって思います。

 

さくらは最初は1日1回心臓病の進行を抑える薬を服用することから始めて、少しずつ症状が進行するごとに、心臓を支えている筋肉の痙攣みたいなものを抑える薬とか、利尿剤とか、服用する薬の種類や量を調整しながら増やしていきました。

心臓病なのになぜ利尿剤かと言うと、心臓が肥大すると心臓が血液を送り出すポンプの力が弱って体内に水分が溜まってしまうので、利尿剤を服用してある意味ちょっと強制的に尿の量を増やして体内の水分を排出する必要があるのです。

ただ、心臓病になると体内に水分が溜まりやすくなるので必ず腎臓の数値も徐々に悪くなってしまいます。

それなのに、利尿剤を服用してその腎臓にさらに負担をかけなければならなくて、腎臓の数値の悪化にも拍車がかかってしまうと言う矛盾に陥るのですが、体内の水分を排出させないワケにはいかないので、それは仕方のないことでした。

なので、その時その時の状態で、利尿剤も他の薬の量も多すぎず少なすぎずちょうどの量になるように、飼い主は日々の現在のワンコの状態をこまめに動物病院の説明して決めて行く必要がありました。

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2017年5月~6月頃、さくらは大ピンチに陥りました。

心臓病が少しずつ進行してきて不整脈になってしまい、体内(胸部・肋骨の内側あたり)に水が溜まって、その水分が心臓や肺や気管を圧迫して突然呼吸困難に陥り口から泡をふいて意識ももうろうとして本当に焦りましたが、幸い家族が家にいた時で急いで動物病院へ連れて行くことが出来て一命をとりとめました。

対処方法としては、胸部に溜まった水は脇腹あたりから注射の針を差し込んで直接水分を抜く方法です。

この日から、さくらは2~3日おきに苦しくなっては、動物病院へ通い水分を抜いてもらうを繰り返しました。

赤い絵の具を混ぜたような水で、毎回300~600ccと驚く量の水を抜かなければならず、水分と言っても体液なので栄養分も一緒に排出されてしまうためMAXで10kg近くあった体重は7kgを切るほど見る見る痩せていってしまった頃でした。

さくらはこのタイミングで、心臓病専門の病院での診察も開始しました。

 

心臓病専門の病院では、さらに詳しい検査と結果を知ることが出来るので、すなわち、その時のさくらに必要な薬の種類と量の微調整をキッチリしてもらえました。

さらに、一般的な動物病院では取り扱っていないであろう犬猫用の不整脈の薬なんてのも高価ではありますがちゃんと準備されていて、幸いにもさくらはその不整脈の薬が効いてくれて(個体差があって効く子と効かない子がいるそうです)、心臓の動きも安定し、胸部の水も溜まらなくなり、穏やかな日常に戻ることが出来ました。

 

っとは言え、心臓病が治ったワケではないので、心臓が徐々に肥大するにしたがって気道や肺が圧迫されて、寝ている姿勢によっては苦しくなってしまうことも多々ありまして、そんなワンコさんに有効なのは、胸部の状態を高くしてあげることです。

上の写真の様に、胸部・首・頭を高くするように寝かせてあげると肥大した心臓に気道が圧迫されにくくなるので、苦しくなく寝れるのでお勧めです。

前足ごと胸部をクッションの上にドンと乗せてあげても、さくらは楽そうにしていました。

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心臓病は薬で進行を遅らせる事は出来るものの、それでも少しずつ進行していってしまうので、症状が酷くなってくると肺が酸素を取り込める%が下がってきて酸欠になってしまうこともあるので、そんな時は、上の写真の様な酸素室に入れて高濃度酸素の室内で酸素を十分に体内に取り込めるようにしてあげます。

酸素室を利用するには、動物病院に入院して酸素室に入れておいてもらうか、酸素室を購入するか、もしくは、レンタルするか、選ぶことができます。

(ちなみに我が家は、万が一、動物病院が閉まっている時に発作が起きてしまうか心配だったのでレンタルしましたが、幸い上記の様に不整脈の薬が効いてくれたので利用することなく返却となりました。)

レンタルする場合、かかりつけの動物病院でレンタル会社を紹介してもらうか、もしくは、ネットで「ペット用酸素ハウス」「酸素ハウスレンタル」「ペット用酸素室」で検索すると、お住まいの地域でレンタル出来る業者を検索できると思います。

高濃度酸素を作る機械、高濃度酸素を密閉する透明なペットハウス、機会とハウスをつなぐゴムチューブ、写真の様に高濃度酸素を作る機械から直接口元に酸素送ってあげることが出来るマスクなどがセットになっていました。

 

心臓病が進行していくと薬も増えて行き、仕方のないことですが胃腸も荒れて食欲も落ち下痢気味になってしまうそうなので、そんな時は人間が飲む胃薬のガスター10を少量与えてあげて下さいと心臓病専門の動物病院の先生から教えていただきました。(が、幸いさくらは一度も胃薬のお世話にならずに済みました。↓ この対策が功を奏していたのかもしれません。)

それと、これは我が家がさくらにしていた胃荒れ対策だったのですが、薬を飲ませる前にフードを食べさせることと(晩年はカリカリフードは食べなくなっていたので、肉や魚を茹でたり焼いたりしてあげるか、普段食べているフードを水でふやかしてペースト状にして太めのシリンジで食べさせてあげていました)、薬を飲ますのに水ではなくプレーンヨーグルトで与えていたこと(胃膜になって薬から胃腸を守ってくれた?)、こうしてフードも食べてくれていたので下痢にもならず、動物病院の先生もなぜ大丈夫なのかと首をかしげていました。

 

さくらが心臓病と診断を受けた時、私は犬や猫の心臓病についての知識を何も持っていなかったので、もう1~2ヶ月くらいでお別れしなければならないのか?くらいに勘違いして愕然としてしまいました。

でも、病気になっても上手く付き合いながら可愛い家族と過ごせる時間はありましたし、治療や対処療法などやってあげられることも多々ありましたのでね、そのご家庭に合った選択をしてあげて最後まで一緒に楽しい時間を過ごしてあげて下さいね。